ONE PIECEのワノ国編で登場する“スナッチ”という言葉の意味について、解説したいと思います。
※以下、単行本のネタバレを含みます!ご注意ください!!
“スナッチ”の意味
モモの助は鍛錬中に「スナッチ」と叫びながら素振りをしていました。彼はゾロからこの言葉を教わっており、ゾロによると、これは勇気が出ないときに心を奮い立たせるまじないとのことでした。しかしその掛け声を聞いた菊の丞は、モモの助にこの言葉を用いることを禁じました。「九里」の古い方言にもそのような掛け声があり、モモの助が使うのにはふさわしくないと考えたためです。
この言葉の意味は、単行本94巻の第950話“兵どもが夢”にて、アシュラ童子(酒天丸)の回想で明らかになりました。侍たちにとって、この言葉は“名前”を捨て、“知恵”を捨て、頭を空にして飛び込む、すなわち「捨名知(スナッチ)」、度胸試しの意味合いを含む言葉だったのです。「スナッチ」は単行本98巻の第986話“拙者の名前”にて、カイドウに斬りかかる赤鞘九人男の面々が放った言葉でもあります。つまり、これは覚悟を決めて敵軍に挑む際に用いる言葉ということです。そして、菊の丞がモモの助にこの言葉がふさわしくないとしたのは、彼が幼いながらも彼らの主君であったためと考えられます。
いかがでしたでしょうか?
「スナッチ」が“名前”を捨て、“知恵”を捨て、頭を空にして飛び込む、それ程の気迫と覚悟を秘めた言葉だったのには驚きましたが、カイドウを倒すという赤鞘九人男の面々の覚悟が伝わってくる言葉だったともいえます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!